今回は私が研修時代に経験した恥ずかしいお話を書いていこうと思います。
私は消化器内科が専門ですが、消化器内科が始めに覚える手技は、内視鏡検査の中でも胃カメラ、大腸カメラです。この2つは消化器内科では必須の手技で、消化器内科の門をたたいた人は誰でもここから覚えていきます。
私が研修医時代に経験した大腸カメラの歳に経験を書いていこうと思います。
大腸内視鏡は、文字通り大腸内に病気が疑われた場合に行う検査です。よく検査を行うパターンは健康診断や人間ドックで便潜血反応検査が陽性で行う場合です。便潜血反応が陽性の方は、便に血液が僅かに混じっているため、癌やポリープ、大腸炎等の存在を否定するために行う検査を行わせていただきます。
ご経験された方も多いと思いますが、検査は準備がかなり大変で、2Lの下剤を服用していただき、大腸内の便を全て排出していただきます。下剤がまずく、私も検査しましたが大変の検査ですよね。
大腸洗浄後の検査の流れとしては、肛門に潤滑油(キロカインゼリー:麻酔の入ったゼリー)を塗ったあと、肛門から大腸カメラを挿入し、肛門から大腸の小腸の境界付近までいれていきます。
挿入後、病変や病気が見つかった場合は、組織を顕微鏡検査に提出し確定診断を行ったり治療を行います。
検査開始は際は当然ですが、肛門に挿入してから始まるのですが、ココで問題になるのは、女性の場合は、穴が二つあることです。
肛門に挿入しなければ為らないことは当たり前ですが、女性によっては肛門と膣が非常に近い距離にある方がいます。
4年目に経験した方は78歳の高齢女性で健康診断で便潜血反応が陽性で、検査を受けた方でした。
高齢とはいえ女性。
局部を直視してはいけないと思い、キシロカインゼリーを塗布したあと
肛門をよく観察せずに大腸内視鏡検査を開始ししたところ、カメラを10cm程度挿入したところで
壁がありカメラが進めなくなりました。
わたしは「??、腫瘍じゃないよな??」
と考え真っ白になっていましたが、付いていた看護師、患者さんの雰囲気がおかしく
はっ!としました。
どうも膣に大腸カメラを挿入していたようです。
慌ててカメラを抜去し、患者さんに平謝りしました。
患者さんは、優しく
「50年ぶりに使用したわ」
と言っていました。看護師は笑っていましたが、人に寄っては訴えられていてもおかしくないと思いました。
患者さんに救われたました。
その後、その他のドクターにい同じような経験をしたことがあるか聞いたところ、以外と膣に挿入した消化器内科医はいるようで、
「狭窄ありだ、癌で挿入できません」
と上級医を読んだ人もいたようです。
なんにせよ。患者さんは、お尻を見せて検査に望んでいるので我々は気をつけて検査をしないといけないなと考えさせられました。
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