こんにちは、”tousan-tousi ブログ” を書いている「toshi」 です。
第28回目の処方箋は
エリオット波動3波トレード:1波の詳細観察で2波の終了を推測せよ!
についてです。
前回のブログで1波目の判断の仕方について書きました。
今回は、2波目終了から、3波目のエントリー方法について書いて行こうと思います。
理由は追って説明しますが、1波目の認識がここでも重要になってきますので、1波目の判断方法について分からない方は、以前のブログについても読んで頂ければ幸いです。
今回のブログを読むことで
2波目の終了から、3波目のエントリーに関して理解が深まると思いますので、最後まで読んでいただければ幸いです。
それでは宜しくお願いします。
3波目の特徴
3波目のエントリー方法の前に、3波目の特徴を確認しておきます。
3波目の特徴は
5波から構成される。
最も伸びる可能性が高く、決して一番短くならない。
3波は、推進波の中で最も伸びる可能性が高い波であり、多くの利益が出し易い波とも言えます。
ここだけ取れるだけでも、勝ち組になれると思います。何としてもトレードできるようになりたいですね。
以下からは,3波エントリーまでの考え方を具体的に書いていきます。
3波目のエントリ-までの考え方
3波エントリーする為には、3ステップの確認が必要です。
- 1波目が定義を満たしているか
- 2波目の終了を待つ
- エントリー:3波目の1波の出現をまつ
当然ですが、2波目の終わり+3波目の始まりを待ってエントリーを考える必要があります。
当たり前と思われる方が多いと思いますが、最初は順をおってエントリーする事をお勧めします。
1波目が条件を満たしているか
1波目が誰もが認識できるものでなければ、当然2~3波はでません。
これは以前のブログのおさらいですが、
1波目は
・斜めラインを超える
・近々重要水平線を越える。
否定条件:1波目の安値を更新しない。
1波目が出現していることを確認しましょう。
勝ち組はみんな知っている!1波を正確に認識して、エリオット波動を制す!
「切り上げライン」:上昇トレンドが丸わかり!実践的な使い方を詳しく解説
「切り下げライン」:下降トレンドが丸わかり!市場心理の活用で勝率UP
マーケットの基本:重要水平線を理解し、高安の判断基準を学ぼう
2波目の終了確認方法
一般的な2波目の終了候補について
①1波目の2/3(21.8~31.8%)付近、②1波目の半値付近(50%、61.8%)、③1波目の最安値
これは正しいと思いますが、実際にエントリーするとなれば範囲が広くてトレードし難いですよね。
どこでエントリーするかを判断するためには、細かくチャートを観察しする作業がが必要になります。
1波中の小さな5波動を観察しよう
2波目の終点を予測手順は
①1波の中の細部構造(5波動)を観察
②1波内のs-5波の長さ、s-4波目※の終点を注目する
(1波内の波動をs-1,2,3,4,5と書いています。)
※エリオット波動ガイドライン(※:P180)では、2波の修正波は、1波のs2波~s4波付近で止まるとされています。特にs4波で止まることが多いと書かれています。
エリオット波動研究は。日本初のエリオット波動の教科書です。非常に分かりやすいので一度読む事をお勧めします。
あなたのトレード判断能力を大幅に鍛える エリオット波動研究 基礎からトレード戦略まで網羅したエリオット波動の教 [ 日本エリオット波動研究所 ]
s-4波付近で止まるのであれば、1波の2波の止まる場所にばらつきがあるのは何故でしょうか?
回答から言えば、5波目の長さによると考えらえます。
つまり
5波目の延長がある(=4波目が遠い)→深い押し目
5波目のが短い(=4波目が近い)→浅い押し目
と考えられます。
順を追って説明していきます。
1波の細部構造、1波内のsmall 5波動を観察
1波の細部構造を見るためには、時間足を落として観察することです。どのくらい落とすのが良いかはその時の相場にもよりますが、
1波内のsmall5波が確認できるレベルまで落とします。具体的には、2つ程度落とすのがおすすめです。(例4時間1波ならば、15分足あるいは30分足)
細部構造を観察し、5波動をカウントしましょう。
特に注目してほしいのはs-4波動の位置とs-5波動の長さです。
この場合は,4波目と5波目までの距離は短く、4波目の出現位置は1波目の21.8~31.8%付近になります。浅い押し目で3波目が発生する場合は,5波目が短く4波目までの距離が短い場合に起きやすいです。
s-5が短い例
下の図はNZDJPY4時間足チャートです。
1波確認(「切り下げライン」+重要水平線をブレイク)後に2波の浅い2波目が出現し
上昇しています。
下図は、上図の1波目を15分足で詳細観察したものです。
s5波目は最も短く、s4波目までの距離が短いことがわかります。
s4波目の起点まで下がることなく上昇しています。
このように、s4波目までの距離が短い場合は浅い押し目になりやすいです。
5波の延長がある場合は、4波目との距離が遠くになります。
この場合は深めに押しが入ることが多く、4波目の出現位置は1波目の50~61.8%
付近と考えられます。
S‐5が延長している例
下の図はEURJPY4時間足チャートです。1波目が出現後、比較的深めに押しが入って上昇しています。
下図は,上図の1波内を15分足で観察したものです。s5波目は、s3波目とほぼ同等の長さであり
s4波目までの距離が距離があります。s4波目まで下落後再上昇しています。
s4波目は1波の50%付近に位置しています。
このように、s5波目の上昇率が高い場合は、s4波目までの距離が長いため押しが深くなることが多いです。
3波エントリー方法
2波目の終了は1波中のsmall4波付近に多いことがわかりました。
実際のエントリー方法については、1波目の確認方法と同じなのです。
3波目のエントリー方法
①small4付近で、「切り下げライン」「重要水平線」を引いてまつ
②「切り下げライン」「重要水平線」のブレイクを確認する
③戻しが入ってきたらエントリー
つまり、3波目のsmall-1を待ち、small-2出現後にエントリーするという考え方です。
これが、1波目の発見方法が最も大事と書いた理由の一つです。
3波目はどこまで伸びるか。利確位置はどうするか。
3波目は、推進波の中で最も伸びやすい波とされていますが、どこまで伸びるかは正直わかりません。
しかし、エリオット波動ガイドラインの中で明記されている事実は
「3波目が一番短くなることはない」
ということです。
このことは意外と重要であり、すでに出現している1波目を目安にできます。
異常に大きい場合を除けば、
最低でも1波と同程度に伸びると考えられます。
また、伸びた場合は1波の161.5%、261.5%とされていますが、これを予測できる人は、いないと思います。この辺は裁量で利確するしかないと思います。
そのため
3波目の利確位置としては
1波延長なし→1波と同程度~1波の161.5%、261.5%
1波延長あり→1波の長さより短い可能性あり、早期利確を心がける。
まとめ
2波目終了から、3波目のエントリーについて書かせて頂きました。
3波目は教科書的に最も大きく伸びるとされている推進波です。
練習、検証を重ねておいしい3波目をとれるようになりましょう!
最後まで読んでくださり有難うございました。
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